海苔小ばなし
海苔はいつどこで誰が採るの?
海苔の産地はどこ?
店先に並ぶ焼海苔は、皆様ご存知の通り日本全国の海(主に有明海、瀬戸内海、太平洋沿岸)で生産されています。
主な養殖産地としては、北から宮城県、千葉県、愛知県、三重県、兵庫県、岡山県、広島県、山口県、香川県、徳島県、愛媛県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、鹿児島県などが挙げられます。
また日本だけでなく、韓国と中国でも海苔の養殖は行われており、最近では南米のチリでも試験養殖が開始されています。
海苔はいつ採れるの?
業界用語で“秋芽”と呼ばれる、そのシーズンで最初に採れる海苔は例年11月であり、それから翌年の4月まで、ほぼ半年間が海苔の採れる期間となります。
よく「一番摘み」「初摘み」と呼ばれる海苔は、秋芽だけではありません。現代の養殖技術の進歩により、海苔網を冷凍保存して漁場に再展開することにより、1月以降も数回は「一番摘み」が採取可能となっています。 秋芽よりも12月~1月の冷凍網の初摘みの方が、甘みのある美味しい海苔が多く採れることは、海苔問屋なら誰でも知っている事実です。
海苔は誰が作っているの?
上記の産地の生産者さんが丹精込めて養殖しています。厳寒の北風が吹きすさぶ海上で、緻密な海苔網の管理とメンテナンスが求められる「海苔養殖業」は、はっきり言ってかなりキツイ作業です。 さらには、ダイナミックな自然が相手ですから、異常な気温や天候による大規模な病害の発生や海苔網の流失など、それまでの努力の結晶が水泡に帰することもあります。 そのため農業と同じく「後継者問題」を抱えているのが現状です。
皆さんが何気なく口にする焼海苔は、そんな生産者の皆さんの血のにじむような努力の賜物であることを心に留めておいて下さいね。
海苔問屋とは何だろう?
そんな日本全国(最近では中国・韓国も)の海苔生産地から海苔を買い集めるのが海苔問屋なのです。
全国の産地では冬季に定期的に「入札会」が開かれます。誰でも参加できるわけではなく、入札権を持つ指定商社(問屋)のみが参加できます。
当社では九州全域と瀬戸内海、千葉県など主要産地の入札権を有していますので、冬季は文字通り「日本全国を駆けずり回る」ことになります。
社長は毎年冬季の数ヶ月間は、九州と東京を行ったりきたりしてますので、マイルが沢山たまってうれしそうです。